ラーニングギャラリー

楽しいガーデンピクニックデー

鳥の観察、シャボン玉遊び、体を動かすこと、そして共に過ごす発見のひととき。ガーデンピクニックデーが、ペガサス・インターナショナル・プリスクールで子どもたちの好奇心、身体の発達、言葉、自信をどのように育むのかをご紹介します。

ガーデンピクニックデーは、幼児が新鮮な空気や体を動かす楽しさ、そして教室の外での共有体験を味わう機会をもたらします。緑豊かな屋外の環境で、子どもたちは鳥を眺めたり、植物や水に気づいたり、シャボン玉をふいたり、広い空間を動き回ったり、お友だちや先生と時間を過ごしたりします。

公園や庭が、都会の中でも子どもたちに自然との直接のふれあいをもたらしてくれるシンガポールでは、屋外での学びはとりわけ意義深いものになります。本物の環境は、子どもたちが目にしたものをじっくり見つめ、問いかけ、それに応えるよう誘います。

このページの写真は、屋外での観察、活発な遊び、シャボン玉の探索、そしてグループでのふれあいの瞬間をとらえています。こうした体験は、好奇心や、身体の発達、コミュニケーション、そして見慣れないながらも丁寧に見守られた環境の中で育まれる自信を支えてくれます。

幼児のガーデンピクニックデーとは?

幼児のガーデンピクニックデーは、外遊びと社会的なふれあい、そして自然に根ざした発見を、くつろいだ雰囲気の中で結びつけます。

この体験には、庭を歩いたり、生きものを観察したり、体を動かす活動に加わったり、シャボン玉をふいたり、一緒に座ったり、グループで過ごす時間を楽しんだりすることが含まれます。目的は、その日教室を離れることだけではありません。子どもたちが本物の環境から学ぶ機会をつくることにあります。

屋外の空間は、室内とは異なる光景や音、動き、手ざわりをもたらします。子どもたちは、芝生の上の鳥や、風に揺れる木々、水面に映る姿、空を漂うシャボン玉に気づくかもしれません。

こうした瞬間は、会話や探究の役立つ出発点になり得ます。

本物の環境で自然を発見する

幼い子どもは、考えを直接の体験と結びつけられるときに、いちばんよく学ぶことが多いものです。

鳥の写真は話題を導き入れることができますが、原っぱを動き回る鳥を眺めることは、さらなる情報をもたらします。子どもたちは、鳥がどれほど速く歩くのか、群れで集まるのか、人が近づくとどう反応するのかに気づくかもしれません。

屋外での見学の間、子どもたちは次のようなものを観察するよう促されることがあります。

子どもが観察するもの

  • 鳥やその他の小さな動物。
  • 木や草、花。
  • 水と、その水面に映る姿。
  • 影と日ざし。
  • 風による動き。
  • まわりの環境から聞こえる音。
  • 室内と屋外の空間のちがい。

先生は、一つひとつの観察をすぐに説明する必要はありません。「何に気づいたかな?」といった簡単な問いかけが、子どもたちにもっとよく見てみようという気持ちを促します。

鳥やその他の生きものを観察する

いくつかの写真には、開けた芝生の場所で鳥のそばで過ごす子どもたちが写っています。

生きものの観察は、動物やその生息地についての早い時期の理解を支えます。子どもたちは、色や大きさ、動き、鳴き声、ふるまいに気づくかもしれません。

先生は、次のような問いかけをすることがあります。

鳥についての問いかけ

  • この鳥たちはどんなふうに動いているかな?
  • 鳥はみんな同じ色かな?
  • どうしてここに集まっているのだと思う?
  • もっと近づいたら、どうなるかな?
  • 鳥たちは次にどこへ行くのかな?
  • 鳥が生きていくには、何が必要かな?

こうした問いかけは、子どもたちが目にしたものを言葉で表し、考えられる理由を思いめぐらすよう促します。

生きものとのかかわりは、どれも丁寧に見守られるべきです。また、動物を敬いながら観察し、追いかけたりせず、その場所のきまりを守るよう、子どもたちを導くこともできます。

シャボン玉から学ぶ

シャボン玉遊びは単純に見えるかもしれませんが、観察や動き、協応、そして初歩的な科学的思考を含むことがあります。ペガサスでの遊びを通した学びについて、さらに詳しくご覧いただけます

写真には、シャボン玉の容器を持ち、屋外でシャボン玉をふこうとする子どもたちが写っています。この活動の間、子どもたちはシャボン玉の大きさがそれぞれちがうこと、風にのって動くこと、やがて割れることに気づくかもしれません。

子どもたちは、次のような問いを探ることがあります。

シャボン玉についての問いかけ

  • そっとふくと、どうなるかな?
  • もっと大きなシャボン玉をつくれるかな?
  • どうしてシャボン玉はちがう方向に動くのかな?
  • シャボン玉が草にふれたら、どうなるかな?
  • 割らずにシャボン玉をつかまえられるかな?

シャボン玉遊びは、形や大きさ、速さ、方向、量にまつわる言葉も導き入れます。

子どもたちは、まるい、小さい、大きい、高い、低い、速い、ゆっくり、漂う、割れるといった言葉を使うことがあります。

外遊びを通して身体の発達を支える

屋外の場所は、たいていの室内の教室よりも、子どもたちが動き回るための広さをもたらします。

庭での見学の間、子どもたちは開けた空間で歩いたり、走ったり、止まったり、向きを変えたり、バランスをとったり、手をのばしたり、指さしたり、大人のあとについて動いたりします。こうした動作は、粗大運動の発達や身体感覚を支えます。

活発な屋外体験は、子どもたちが次のことを練習するのに役立ちます。

粗大運動のスキル

  • バランス。
  • 協応。
  • 空間の感覚。
  • 速さの変化。
  • まわりの人の中を安全に動くこと。
  • 止まることと動き出すこと。
  • 道すじをたどること。
  • いろいろな地面の上を動くこと。

写真には、広い芝生を走ったり歩いたりする子どもたちが写っています。開けた環境で動くことは、室内で動くのとはちがった感覚になり得ます。子どもたちは、でこぼこした地面や、距離、近くにいるほかの人に応じなければならないからです。

先生は、はっきりとした境界を設け、グループのそばにいることで、安全な動きを支えることができます。

微細運動と口腔運動のコントロールを育む

シャボン玉遊びは、より小さく、コントロールされた動きも含みます。

子どもたちは、容器をしっかり持ち、吹き棒をにぎり、そっとひたして、口もとへ運ぶ必要があるかもしれません。ふくには、空気の流れをコントロールしなければなりません。

こうした動作は、次のことを支えます。

微細運動のコントロール

  • 目と手の協応。
  • コントロールされた手の動き。
  • にぎる力と手首の安定。
  • 視線で追うこと。
  • 息のコントロール。
  • 手と口の協応。

すべての子どもがすぐにシャボン玉をつくれるわけではありません。何度もためしたり、大人の手助けが必要だったりする子もいます。結果が安定しなくても、ためしてみるという過程そのものに価値があります。

好奇心と探究を後押しする

屋外の環境は、あらかじめ用意された教室の活動よりも予測しにくいため、自然と問いを誘います。

鳥が急に飛び立つかもしれません。シャボン玉が木のほうへ動くかもしれません。風が向きを変えるかもしれません。子どもたちは、聞き慣れない音やものに気づくかもしれません。

先生は、こうした瞬間を生かして、次のように問いかけることで探究を後押しできます。

探究のきっかけとなる問いかけ

  • 何が起きていると思う?
  • どうしてそれが変わったのかな?
  • 次に何をためしてみようか?
  • この二つは、どこがちがうかな?
  • どうなると思っていたかな?
  • そのかわりに、何が見えたかな?

探究を通した学びは、毎回きちんとした実験を必要とするわけではありません。それは、子どもたちが気づき、不思議に思い、ためし、話し合うよう促されるところから始まります。私たちのプログラムで、探究が観察からどのように始まるのかをご覧ください

レッジョ・エミリアに着想を得たアプローチを通して学ぶ

レッジョ・エミリアに着想を得たアプローチは、環境を学びの大切な一部として重んじます。私たちのレッジョ・エミリアに着想を得たアプローチについて、さらに詳しくお読みいただけます。

屋外の空間は、教室の延長として働くことができます。芝生の原っぱや庭の小道、池、鳥の群れは、室内では完全には再現できない材料や体験をもたらしてくれます。

子どもたちは、気づいたことをさまざまな形で伝えます。たとえば次のようなものです。

子どもが伝える方法

  • 指さすこと。
  • 動くこと。
  • 会話。
  • 絵をかくこと。
  • 写真をとること。
  • お話をすること。
  • ごっこ遊び。
  • のちの教室でのプロジェクト。

屋外での観察は、見学のあとも続くことがあります。子どもたちは、見た鳥の絵をかいたり、シャボン玉について話したり、写真をくらべたり、動きや自然についての問いに立ち返ったりするかもしれません。

これにより、学びは外出が終わったところで終わるのではなく、いくつもの体験にまたがって広がっていきます。

屋外体験における先生の役割

先生は、安全と自立、そして発見のバランスをとるうえで、大切な役割をになっています。

その務めには、次のようなものが含まれます。

先生の務め

  • 見学に向けて子どもたちの準備をすること。
  • 境界ときまりごとを説明すること。
  • まわりの様子に気を配ること。
  • 生きものとのふれあいを見守ること。
  • 不安を感じる子どもを支えること。
  • 自由に答えられる問いかけをすること。
  • 役立つ言葉を導き入れること。
  • 子どもたちが材料を安全に使えるよう手助けすること。
  • 観察や会話を記録すること。
  • 屋外での敬意あるふるまいを促すこと。

写真には、子どものそばに寄りそい、その注意を導き、活動に加わる大人の姿が写っています。

こうした支えは、子どもたちがいきいきと探索しながらも、安心を感じられるようにしてくれます。

屋外での会話を通して言葉を育む

庭での見学は、自然な会話の機会をたくさん生み出します。

子どもたちは、見えたものの名前を言ったり、手助けを求めたり、動きを言い表したり、お友だちに発見を伝えたりします。先生は、子どものそのときの体験に応じながら、新しい言葉のお手本を示すことができます。

役立つ言葉には、次のようなものがあります。

子どもが使うかもしれない言葉

  • 羽根
  • シャボン玉
  • 漂う
  • ふく
  • 近い
  • 遠い
  • 速い
  • 静か

ペガサス・インターナショナル・プリスクールでは、子どもたちは園の環境の中で英語・中国語・日本語にふれます。慣れ親しんだ屋外体験は、複数の言語で言葉を聞き、使うための、意味あるつながりの場をもたらしてくれます。

重点は、切り離された単語のリストを暗記することではなく、あくまでコミュニケーションと理解に置かれるべきです。

社会的な学びと共有体験

屋外での見学は、子どもたちがグループの一員として参加することを学ぶ助けになります。

子どもたちは、お友だちのそばにいたり、材料を待ったり、指示を聞いたり、ほかの人のまわりを安全に動いたりする必要があります。また、発見を分かち合ったり、ほかの子が気づいたことに応じたりもします。

社会的なスキルは、次のことを通して支えられます。

社会的なスキル

  • シャボン玉の道具を順番に待つこと。
  • グループと一緒に歩くこと。
  • 大人が話すときに耳をかたむけること。
  • ほかの人と場所を分け合うこと。
  • じゃまをせずに観察すること。
  • お友だちを助けること。
  • 集合写真に加わること。
  • うれしい気持ちを場にふさわしく表すこと。

共に過ごした外出は、子どもたちがのちに教室で話し合うことのできる、共通の思い出も生み出します。

新しい環境での自信

すぐに屋外でくつろげる子どももいれば、なじむのに時間が必要な子もいます。

ちがう場所は、聞き慣れない音や、地面、人、動物をもたらすことがあります。先生は、そばに寄りそい、これから何が起きるのかを説明し、安心をもたらすことで、子どもたちを助けることができます。

子どもたちは、さまざまな形で参加できます。ある子は芝生を走り回り、また別の子は大人のそばで静かに観察するほうを好むかもしれません。

どちらの参加の仕方も、意味あるものになり得ます。

くり返される前向きな屋外体験は、子どもたちが新しい環境を歩みわたり、見慣れない状況に応じることに、より自信をもてるよう助けてくれます。

外遊びを幼児のカリキュラムとつなげる

たった一度の庭での体験が、いくつものカリキュラム領域と結びつくことがあります。シンガポールにおける私たちの幼児カリキュラムをご覧いただけます

初歩の科学

子どもたちは、動物や植物、天気、空気の動き、漂うシャボン玉を観察するかもしれません。

言葉

子どもたちは、新しい言葉を学んだり、問いかけたり、気づいたことを言い表したりします。

身体の発達

歩く、走る、指さす、シャボン玉遊びは、協応とコントロールを含みます。

社会性の発達

子どもたちは、グループでの決まりごとや、順番を待つこと、共に参加することを練習します。

初歩の数

子どもたちは、大きさをくらべたり、鳥やシャボン玉を数えたり、位置を表す言葉を使ったりします。

創造的な表現

子どもたちは、のちにこの体験をもとに絵をかいたり、色をぬったり、お話をしたりするかもしれません。

これは、幼児の学びが、切り離された教科を通してではなく、つながり合ういくつもの領域にまたがって起こることが多いという姿を映し出しています。

ご家庭で屋外の学びを続けるには

保護者の方は、短くて無理のない屋外での外出を通して、同じような体験を後押しできます。

近所の公園や庭、遊歩道は、観察のための役立つ機会をもたらしてくれます。

ご家庭では、次のようなことができます。

ご家庭で試せる簡単な屋外の活動
  • 敬意ある距離から鳥を眺める。
  • いろいろな形の葉っぱをさがす。
  • 開けた場所でシャボン玉をふく。
  • 屋外の音に耳をすます。
  • 影をくらべる。
  • 天気の変化に気づく。
  • 道すじにあるものを数える。
  • おもしろい発見を写真にとる。

保護者の方は、次のような簡単な問いかけをすることができます。

保護者ができる問いかけ

  • 何が見えるかな?
  • 何が聞こえるかな?
  • どれがいちばん近いかな?
  • どんなふうに動いているかな?
  • 次に何が起きると思う?
  • もう一度見てみたいのは、どれかな?

ねらいは、どの外出もきちんとした授業に変えることではありません。くつろいだ会話が、屋外での時間を楽しみながら、子どもたちの観察力とコミュニケーションの力を育む助けになります。

庭で過ごす一日

フォトギャラリー

下のギャラリーには、鳥の観察やシャボン玉遊び、体を動かすこと、そして共に楽しむ探索を通して、庭での外出を満喫する子どもたちの姿を収めています。緑豊かな屋外で、好奇心にあふれる瞬間や、大人による見守り、お友だちとのふれあい、いきいきとした参加の様子をとらえた写真です。

よくある質問

よくあるご質問

幼児は屋外の庭の活動から何を学びますか?

屋外の庭の活動は、子どもたちが観察力やコミュニケーション、身体の協応、社会的なスキルを育む助けになります。また、植物や動物、天気、動き、まわりの環境についての早い時期の考えを導き入れることもできます。

庭での外出は、探究を通した学びをどのように支えますか?

庭は、子どもたちが調べるための、本物で移ろいゆく状況をもたらします。子どもたちは鳥やシャボン玉、植物、水を観察し、見たものについて問いかけます。先生は、すぐにすべての答えを与えるのではなく、自由に答えられる問いかけを通して学びを導くことができます。

屋外の活動は乳幼児に向いていますか?

はい、環境や時間の長さ、活動がその年齢にふさわしいものであれば向いています。乳幼児は、歩いたり、観察したり、指さしたり、耳をすませたり、見守られながら簡単な遊びをしたりして参加できます。そばでの大人の支えと、はっきりとした安全の境界が大切です。

子どもはシャボン玉遊びから何を学べますか?

シャボン玉遊びは、目と手の協応や、息のコントロール、視線で追うこと、そして初歩の科学的な観察を支えます。子どもたちは、シャボン玉の大きさをくらべたり、その動きに気づいたり、ふく空気の量が結果にどう影響するのかを探ったりできます。

保護者はシンガポールで屋外の学びをどのように後押しできますか?

保護者の方は、近所の公園や庭を訪れ、鳥や植物を観察し、音に耳をすませ、シャボン玉をふいたり、短い自然の散歩をしたりできます。簡単な問いかけをすることで、子どもたちが細かなところに気づき、自分の体験について話す助けになります。

実際にご覧ください

教室の外にある学びを見つけよう

屋外での体験は、子どもたちに動いたり、観察したり、問いかけたり、自然の世界とつながったりする場をもたらします。庭での見学やシャボン玉遊び、共に楽しむ探索は、身体・社会性・言葉・初歩の科学にわたる学びを支えてくれます。

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