園見学は、園選び全体のなかでも最も有意義な30分といえるかもしれません。パンフレットやウェブサイトでわかることには限りがあります。実際に足を運べば、園の雰囲気を肌で感じ、子どもたちがどのように接してもらっているかを見て、その園が掲げる言葉どおりの姿かどうかを確かめられます。とはいえ、見栄えのよい掲示に心を奪われ、来る前と変わらずもやもやしたまま帰ってしまうことも少なくありません。この記事では、尋ねる価値のある質問と、同じくらい大切な「そっと観察すべきこと」をご紹介します。見学を終えたときに、園同士をきちんと比べられるようになるためです。おもに引っ越しを控えたご家庭や国際的なご家庭を念頭に書いていますが、その多くはどんな保護者の方にも当てはまります。
出かける前に:ご家庭の優先順位を決めておく
見学の印象はすぐに互いにあいまいになってしまうので、あらかじめ決めておきましょう。ご家庭にとって何がいちばん大切か——たとえば移行期のサポート、言語、開園時間、あるいは教育方針など——を定め、それをもとに質問を組み立てるのです。同じ気持ちのまま複数の園を訪ねると比べやすくなりますし、できれば、静かに用意された時間帯だけでなく、登園や自由遊びといった一日の実際の場面に訪れるとよいでしょう。プリスクールの選び方やシンガポールに来たばかりのプリスクール選びのガイドが、優先順位を決める助けになります。
教育内容と一日の流れについての質問
- 貴園の教育方針はどのようなものですか。子どもの典型的な一日はどのように過ぎていきますか。
- 遊び・探究・体系立った学びのバランスを、どのようにとっていますか。
- カリキュラムのなかで、子どもの興味をどのように活かしていますか。
- 開園時間は何時から何時までですか。延長保育はありますか。
- 子どもたちは、外遊びや体を動かす活動をどれくらいしていますか。
その答えが、子どもを能動的で好奇心にあふれた学び手として描いているか、それとも詰め込みを受け取るだけの存在として描いているかに耳を澄ませてください。もしその園が探究型、あるいはレッジョ・エミリア(Reggio Emilia)に着想を得たアプローチをとっているなら、それが実際の教室でどのような形になっているか、見せてもらうようお願いしましょう。
先生・クラスの規模・安全についての質問
- うちの子の年齢では、クラスの人数と保育者一人あたりの子どもの数はどれくらいですか。
- 先生方はこの園でどれくらい働いていますか。(入れ替わりの多さは気に留めておく価値があります。)
- 先生方はどのような資格を持ち、どのように支えられていますか。
- 健康・安全・衛生について、どのような日々の決まりごとがありますか。
- うちの子の年齢に関係する場合、お昼寝・休息・食事・トイレトレーニングはどのように行っていますか。
少人数のクラスと低い保育者比率は、どの子にとっても大切ですが、来たばかりの子にはとりわけ重要です。本当の意味で理解してもらえている子ほど、安心してその場になじみ、探究に踏み出せるからです。
国際的なご家庭にとって特に大切な質問
- シンガポールに来たばかりの子が、なじめるようにどのように手助けしていますか。
- まだ英語を学んでいる途中の子を、どのように支えていますか。
- 子どもが家庭で話す母語は尊重されますか。それはどのような形でですか。
- 園にはどのような家庭・国籍の子どもが集まっていますか。
- 年度の途中から入園できますか。うちの子の年齢のクラスに空きはありますか。
これらの質問は、その園が幼児教育だけでなく「海外への引っ越し」というものを本当に理解しているかどうかを浮かび上がらせます。国際的なご家庭や駐在員のご家庭を迎えることに慣れている園なら、あたたかく、具体的に答えてくれるはずです。質問の前に、引っ越し後になじむことやお子さんに英語が必要かどうかについての記事が、役に立つ予備知識になります。
連絡・費用についての質問
- 子どもの様子について、どのような方法で、どれくらいの頻度で知らせてくれますか。
- 特に最初の数週間、保護者はどのように関わることができますか。
- うちの子の場合、費用の全体像と一度きりの費用はどれくらいですか。
- うちの家庭に当てはまる割引や補助はありますか。
- 次のステップは何ですか。入園手続きには何が含まれますか。
お金や連絡についての答えが、明快でせかせかしていないかどうかは、その園が家庭をどう扱うかを雄弁に物語ります。駐在家庭向けのプリスクール費用についてのガイドが、費用に関する質問を組み立てる助けになります。
尋ねるだけでなく、観察したいこと
最も多くを物語る手がかりのなかには、園が決して口にしないものもあります。園内を歩きながら、そっと気に留めてみてください。
- 子どもたち。夢中で、リラックスして、くつろいで見えますか。目の前のことに没頭していますか。
- 先生たち。子どもの目線までかがんで、本当に耳を傾けていますか。ほんの些細な場面でも、子どもへの語りかけにあたたかさがありますか。
- 雰囲気。落ち着いて目的にかなっていますか、それとも張りつめて慌ただしいですか。活動の切り替えや片づけのときの空気はどうですか。
- 環境。子どもたち自身の作品にあふれた、生活感のある本物の空間ですか、それともショールームのようですか。動いたり探究したりする余地はありますか。
- あなたへの接し方。正直に答えてくれますか。あなたの質問を歓迎してくれますか。ほかでもないあなたのお子さんに関心を示してくれますか。
あわせて、いくつかのゆるやかな注意信号にも目を向けましょう。先生の入れ替わりが多いこと、心からのあたたかさに欠けること、あるいは正規の詰め込みを早すぎる時期に進めようとする学業面の約束などです。耳にしたことと同じくらい、目にしたことを信じてください。
メモを取り、直感を信じる
短いメモ書きを持って行き、答えを書き留め、それぞれの園がどんな気持ちにさせてくれたかも記しておきましょう。いくつか見て回ると、印象はあっという間に薄れてしまいます。そして、直感を信じてください。お子さんのことをいちばんよく知っているのはあなたです。あなたにとってあたたかく、しっくりくると感じられる場所は、たいてい本当にふさわしい場所です。できれば、決める前に第一候補の園を一度ならず訪ねてみてください。
ぜひご自身の目で確かめてください
どんなガイドも、実際の教室に立ち、本物の子どもたちが学ぶ姿を見ることには代えられません。準備が整いましたら、ノベナ(Novena)にあるペガサス・インターナショナル・プリスクール(Pegasus International Preschool)の見学をご予約ください。心よりお待ちしています。このリストを手に、どうぞ何でもお尋ねください。園にとっても、シンガポールにとっても新しい子どもたちを、私たちの先生がどのように迎えるかをご覧いただけます。まだ海外にいらっしゃる場合は、ご到着の前にお気軽にご連絡いただき、ご家庭のスケジュールについてご相談いただくこともできます。


